墓じまいの事例

三重県 T家様

三重県 T家様
三重県 T家様

前略ごめんください。
その節は大変お世話になりました。

今回の墓じまいは、97歳になる母のかねてからの希望でした。
やすらぎ公園のお墓は、33年志摩半島の田舎から、私の父と、母の(母親代わりに育ててくれた)叔母、母の祖母を改葬してきたお墓でした。
当時母と姉は、「自分たちもいずれはここに眠る」と考えて田舎から改葬し墓を守って来ましたが、私も姉も嫁ぎ、姉は今も近くに住んで居ますが子供がいないため、墓をどうするかが母の中での懸念事項であったと思います。
母からはもう10年も前から「私が死んでも墓に入れないでほしい。」「散骨か樹木葬に・・・」と言われていました。
私の子供たちに負担をかけまいとしている様でした。
ここ数年、世の中の流れが変わり「墓」への考えも変わり、墓じまいと言う選択肢があることを知り、今回の決断でした。
今回、墓じまいの前に閉眼供養を行いましたが、父の眼鏡が改葬当時のまま出てきたので、土と眼鏡を木箱に入れ、私の住む寺院に合祀してもらうことになりました。
母も亡くなった後は同じ寺院で永代供養をしてもらう事になり、母の願いを叶えることができたと思います。

さて、閉眼供養を依頼して住職に出張してもらう、までは順調でしたが、次は墓石撤去をするにはどうしたら良いか困りました。
仕事の合間にネットで調べ、ある業者さんに電話しましたが、「四日市の業者なので・・・遠いので・・・地元で探した方が良いのではないか」と遠回しのお断りがありました。
私も離れた所に居るので、その地元の業者が分からず、一応ネットで検索しましたがよく分からず。
次に見つけたのが美匠さんでした。
先の四日市の業者さんの事があったので、まずお電話で「本社はどこですか?」と聞いてしまいました。
「奈良です」と言われたので、もっと遠いかな・・・と諦めてしまったのですが、「全国どこにでも行きます。伊勢は近い方ですよ。」と言っていただき、ホッとしたのを覚えています。
その後の担当の方のお電話の対応も良くて、美匠さんにして本当に良かったと思いました。
そして当日、これも時代の変化でしょうか、『「終活」を特集する』テレビ取材という珍しい体験もさせて頂きました。
私は母に見せてあげようと、様子をビデオで撮影させて頂きましたが、作業は驚くほど手際がよく、墓碑も安置場所に安置していただけるという事で、丁寧に作業して頂きとてもありがたかったです。
家に帰って母に映像と写真を見せ報告しましたが、「これで肩の荷が下りた」と、とても感謝していました。
と同時に、母の中では「あの墓を、あの石をどうやって取り除くのか」と果てしない不安があったようですが、更地になった写真を見せると「さすが専門家」と感心しきりの様子でした。
終了後には作業完了報告書や、写真のCD-Rまで送っていただき、至れり尽くせりの対応に更に感激しました。
考えれば、現地に行けないから改葬する人がいるので、立ち会えない人がいてもこうして作業の様子などを写真で知らせて頂ければ、とても分かり易いと思いました。
現代のニーズに合わせた対応を工夫されているのですね。

気候が良くなったら、姉と(母は体力的に無理だと思うので)永代供養安置所にお参りしたいと思います。
本当にいろいろありがとうございました。
担当してくださった宮中さんにも、どうぞ宜しくお伝えください。